元県西教諭の石戸信也氏(29回生)が、県西が校地を構える上ヶ原文教地区の用地取得に関する資料を発見し、2020年3月12日付神戸新聞朝刊にて取り上げられました。

石戸氏が発見した資料は、土地の売買契約書や議事録を綴った「上ヶ原学園敷地関係書類(西宮市議会事務局編・1950年刊)」。県西100周年記念誌を執筆するための資料収集中に、古書店から手に入れました。

上ケ原地区一帯は、明治時代に大阪の豪商・芝川又右衛門が購入し「甲東園」と名付け、ブドウやナシなどの果樹園を経営しました。1922(大正11)年に阪急今津線・甲東園駅が設置される際は、駅周辺の土地1万坪を寄贈。神戸から関西学院が29年に、神戸女学院が33年にキャンパスを移転するなど、のちの甲東園・上ヶ原開発のきっかけとなりました。

県西の用地も芝川家から取得していたものと長く伝えられていましたが、この度発見された資料により、同家から土地を購入したカトリック教会大阪教区を通じ、市教育委員会が校地の割譲を受けたといった”新事実”も発掘されました。

石戸氏は「上ヶ原文教地区の環境は、多くの人の善意と努力で生まれた」とコメントしています。

詳細は神戸新聞NEXTをご参照ください。