今年度で3回目となる同窓会主催の講演会では、テレビ・ラジオ・講演活動に加え、がん知識の普及や医療啓発活動など多方面で活躍されているフリーアナウンサーの笠井信輔さんを講師にお迎えし、「人を看るということ ~がんステージ4からの生還~」をテーマにご講演いただきました。

 講演では、笠井さんがこれまでの人生で看護師に支えられてきた経験を振り返りながら、帯状疱疹の発症、大学時代の入院、そしてがん闘病の日々など、実体験に基づくエピソードを交えてお話しくださいました。どのような場面で助けられ、どんな気づきを得たのか、看護師との交流がどれほど心の支えとなったのかを丁寧に語られ、患者にとって看護師の姿勢や心遣いが「希望」や「安心」につながることへの深い感謝の思いが伝えられました。今回の講演を通して、私たち看護師が日々の何気ない関わりによって、患者さんにとって大きな支えになっていることを改めて実感する講演会となりました。

 なお、本講演会は対面とオンライン(Zoom)によるハイブリッド方式で開催し、多くの皆さまにご参加いただきました。ご参加くださいました皆さまに、心より御礼申し上げます。

 同窓会では今後も、同窓生の皆さまが「つながり」を感じられる機会を大切にし、より多くの方に参加していただける企画を実施してまいります。