「大志」を抱き盤石なる未来の構築を!

 伝統あるわが母校、沼農・北部・城北高校を卒業された同窓生の皆様こんにちは。私は同窓会長をつとめさせていただいております昭和五十四年卒業の長田吉信と申します。日頃は同窓会活動に格別なるご理解とご協力を賜りまして厚く御礼を申し上げます。このたび同窓会ホームページを開設するにあたり一言ご挨拶を申し上げます。

 以前の同窓会会報にも書かせていただきましたが、本校は明治三十五年の開校以来、「東海の名門」とうたわれ、誠實、勤儉、攝生を校訓とする沼津農業高校から昭和三十八年普通科の沼津北部高校へ、そして昭和六十一年に現在の沼津城北高校へと変遷を重ねながら農業高校の伝統を継承しつつ地元に根ざし、地域社会に貢献する高等学校として、創立一一七年を迎えた伝統校であります。時代はかわりその姿は変われど、私たちの誇るべき母校は私たちの心に永遠に刻まれております。そしてその歩みはこれからも決してとだえることなく続くものと確信いたします。

 本校の校庭には幾つかの石碑があり私の在学中の昭和五十三年に建立された「大志の像」もあります。私はこの「大志」が大好きです。「大志」の書は第十二代校長湯原 誠先生のもので、石碑の裏に先生の言葉が刻まれており、未来を望む若人の心意気や志を高く立てあすのために自らを鍛える教えを示しておられます。「大志」で有名な言葉に札幌農学校初代教頭クラーク博士の「少年よ大志を抱け」があり、湯原先生と相通じるものがあろうかと思います。諸説あるようですがクラーク博士の言葉には続きがあり「少年よ大志を抱け、この老人のように」と。

 当時クラーク博士は五十歳で現在とは隔世の感がありますが私自身、いくつになっても在校生同様「大志」を抱き沼津城北高等学校の盤石なる未来の構築と益々の発展を目指し、同窓会活動に取り組んでまいる所存でございます。今後とも同窓会に対しまして皆様のご支援、ご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。